コラム一覧に戻る
検定情報公開日

全商英検と英検(実用英語技能検定)の違いは?どっちを受けるべきか解説

全商英検と英検(実用英語技能検定)は、主催団体も出題内容も、評価される場面も違います。2つの検定の違いを項目ごとに整理して、商業高校生がどちらを受けるべきかを、進学・就職の場面に分けて解説します。

商業高校に通っていると、学校で「全商英検」を受ける機会があります。その一方で、中学生のころから聞き慣れているのは「英検」のほうかもしれません。

名前が似ているので混同しやすいのですが、この2つはまったく別の検定です。主催している団体も、出題される内容も、評価される場面も違います。

この記事では、全商英検と英検の違いを項目ごとに整理して、「自分はどちらを受けるべきか」を判断できるようにしていきます。

ひと目でわかる、2つの検定の違い

まずは大きな違いをまとめます。

  • 主催:全商英検は全国商業高等学校協会/英検は日本英語検定協会
  • 対象:全商英検は主に商業高校生/英検は小学生から社会人まで
  • 級:全商英検は3級・2級・1級/英検は5級から1級まで段階的に分かれている
  • 出題:全商英検はリスニングと読解が中心/英検は読む・聞く・書く・話すを幅広く問う
  • 面接:全商英検はなし/英検は3級以上で面接(二次試験)がある
  • 申し込み:全商英検は学校を通じた団体受験が基本/英検は個人でも申し込める
  • 実施回数:全商英検は年2回/英検は年3回(1日で受験できる英検S-CBTなどの方式もある)

この中でいちばん大きいのは、「話す・書く」が問われるかどうかと、「誰に向けた検定か」の2つです。

違い1:全商英検は「商業高校の授業」とつながっている

全商英検は、商業高校生のために作られた検定です。そのため、学校の英語の授業で扱う内容がそのまま出題され、ビジネスの場面を扱った英文がよく登場します。

これは大きな利点です。授業の復習がそのまま検定対策になるので、部活や他の検定と並行していても、勉強時間を分け合わずに進められます。

一方の英検は、小学生から社会人までが受ける全国共通の検定です。学校の授業とは別に、その級の範囲に合わせた対策が必要になります。

違い2:問われる力の範囲が違う

全商英検は、リスニングと読解が中心です。面接形式のスピーキング試験はありません。「聞き取る力」と「読み取る力」を、決まった出題形式の中で確実に発揮できるかが問われます。

英検は、級が上がるにつれて英作文や面接も加わり、読む・聞く・書く・話すの4つの力を幅広く問われます。そのぶん対策の範囲は広くなりますが、総合的な英語力を示す材料になります。

どちらが上・下ということではなく、測っているものが違うと考えてください。

違い3:評価される場面が違う

進学や就職で、どちらが効いてくるかも変わります。

全商検定の「1級3種目以上」を目指すなら全商英検

全国商業高等学校協会では、全商検定の1級に3種目以上合格した高校生を卒業のときに表彰しています。この種目数に数えられるのは全商英検であって、英検ではありません。

簿記や情報処理で1級がそろってきたとき、「もう1種目」の候補として全商英検を選ぶ人は多いです。

大学の推薦入試・総合型選抜なら、まず募集要項を見る

大学や短期大学の推薦入試・総合型選抜では、出願の条件や評価の材料として資格を挙げていることがあります。ここでどちらの検定が指定されているかは学校によって違います。

商業高校生を対象にした入試枠では全商検定が挙げられていることが多く、一般的な英語力を見る入試枠では英検が挙げられていることが多い、という傾向はあります。ただし傾向でしかないので、志望校が決まったら必ず最新の募集要項で確認してください。

就職なら、履歴書に書ける実績として両方が使える

就職の場面では、どちらも履歴書の資格欄に書けます。商業系の職種であれば全商英検も理解されますし、英検は業種を問わず伝わりやすいのが強みです。

結局、どっちを受けるべき?

迷ったときの考え方を3つに整理します。

パターン1:まずは学校の検定を確実に取りたい

全商英検を優先しましょう。授業の内容がそのまま対策になるので、いちばん少ない負担で結果につながります。学校でまとめて受験するため、申し込みの手間も少なくて済みます。

パターン2:大学進学で英語力をアピールしたい

志望校の募集要項を先に確認してください。英検が指定されているなら英検の対策が必要ですし、全商検定が評価されるなら全商英検を伸ばすほうが効率的です。どちらとも書かれていない場合は、取りやすい全商英検から始めて、余力で英検に挑戦する形が現実的です。

パターン3:どちらも受けたい

全商英検を先に受けるのがおすすめです。リスニングと読解は両方の検定に共通する土台なので、全商英検の対策でその力を固めてから、英検で足りない「書く・話す」を追加していくと、勉強が二度手間になりません。

よくある質問

全商英検1級は、英検の何級くらいですか?

公式な換算表はありません。出題される内容も、問われる力の範囲も違うため、「全商1級=英検◯級」と言い切ることはできないのです。

ただし、全商英検1級の読解問題を時間内に解ける力がある人は、英検の読解でも戦えることが多いです。差が出やすいのは英作文と面接なので、英検に挑戦するならその2つを重点的に準備しましょう。

全商英検の合格点は何点ですか?

1級は70点以上、2級と3級は60点以上が合格の基準です。リスニングと読解のどちらかが極端に苦手だと届きにくいので、模擬試験のあとは合計点だけでなく、どちらで落としたかを必ず確認してください。

全商英検はいつ実施されますか?

年2回の実施です。学校を通じた団体受験が基本なので、申し込みの締め切りは学校の案内にしたがってください。最新の日程と実施要項は全国商業高等学校協会の発表を確認しましょう。

まとめ

  • 全商英検と英検は、主催団体も出題内容も別の検定
  • 全商英検は授業とつながっていて、いちばん取り組みやすい
  • 英検は「書く・話す」まで含めた総合的な英語力を示せる
  • 進学で使うなら、志望校の募集要項を先に確認するのが確実

全商英検の級ごとの出題内容やつまずきやすいポイントは、全商英検(英語検定)の対策ページでくわしく紹介しています。ほかの全商検定と合わせてどう進めるかは、対応検定一覧からも確認できます。

「自分の場合はどっちを受けるべき?」と迷ったときは、ひとりで決めなくて大丈夫です。商業検定ラボでは、元商業高校生の講師が、あなたの学年・進路の希望・検定日に合わせて受ける順番を一緒に考えます。まずは1時間の無料体験で相談してみてください。

ひとりで悩まず、プロに相談しよう

商業検定ラボでは、1時間の無料体験で実際の授業を体験できます。

無料体験を申し込む